排水菅の不具合で排水詰まりが起きてしまったら
排水溝の詰まりが起きた場合は、まず手動で詰まりを取り除くことを試みることが重要です。ワイヤーハンガーや排水口クリーナー、または真空ポンプを使用して詰まりを取り除くことができます。
それでも詰まりが解消されない場合は、プロの水道業者に修理を依頼することが必要です。排水菅の不具合が原因である場合、業者は適切な修理方法を提案し修理を行うことができます。
修理費用は、トラブルの原因や修理内容によって異なります。現地調査後、修理費用の見積もりを提供してもらうことをおすすめします。
概算見積もりについて
排水溝の修理に必要な概算見積もりは、修理の内容や規模によって異なります。一般的に簡単な修理であれば数千円から大がかりな修理であれば数十万円以上かかることもあります。
具体的には、修理内容によって以下のような見積もりが考えられます。
●排水溝の詰まりの解消: 数千円~数万円程度
●排水管の修理: 数万円~数十万円程度
●排水管の交換: 数十万円~数百万円程度
ただし、これらはあくまで概算であり、実際の修理費用は現地調査によって判断されます。また、地域や業者によっても価格が異なる場合があるため複数の業者から見積もりを取ることをおすすめします。
排水菅と排水溝の違い
排水溝と排水管は、建物から排出される水を地下に流すためのシステムの一部です。排水管は、建物内のトイレ、シンク、バスタブ、シャワーなどの排水口から出てくる水を集め、地下に流れる排水溝に送ります。排水溝は、排水管からの水を受け止めて地下に排出するために建物周辺に埋設されたもので排水溝には、地下水位を下げるためにパイプ状のドレンが埋設されることもあります。一方、排水溝とは異なり排水菅とは水の流れを制御するためのもので排水口に設置されているグレーチングの下にあるものです。
詰まり予防
排水口の詰まりを予防するためには、以下のような方法があります。
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ゴミや食べかすを流さないようにする
食べかすやゴミなどを流さないようにすることが大切です。特に大きなものや油汚れは排水口を詰まらせる原因になるので捨てるようにしましょう。
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毎日の掃除をする
排水口にたまった髪の毛や石鹸カスを取り除くために毎日の掃除が必要でブラシなどを使って排水口をきれいにしましょう。
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排水口にネットをつける
排水口にネットをつけることで髪の毛やゴミなどが流れ込むのを防ぐことができ、ネットは簡単に手に入るので試してみてください。
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定期的なメンテナンス
定期的に排水管を洗浄することで、排水口の詰まりを予防することができます。市販の洗浄剤を使用するか専門業者に依頼することができます。
以上のような方法で排水口の詰まりを予防することができます。
現場状況
【不具合箇所】 トイレ・排水配管
【作業前の様子】 トイレが何度も詰まってしまう市排水ますからお水があふれ出してきているので修理をお願いすることにしました。
お客様からの評価
お店の外の排水ますから汚水が逆流していると修理のご依頼があり駆けつけました。ここ数週間にわたって、トイレが詰まってしまう水トラブルが多かったとのことでした。その原因も調べてほしいとのご希望でした。現地確認すると排水管の詰まりによって汚水がますから溢れ出ている状態でした。その日は、お客様のご了解を頂いて高圧洗浄機で排水管内の詰まりをしました。そのあと、詰まりの原因を調べるためにファイバースコープカメラを排水管に入れて排水管内を調査を実施しました。すると、排水管内で割れている箇所があって、そこが原因で便器から排水をしたトイレットペーパーなどが、その部分で引っかかってしまって詰まりを起こしていたことがわかりました。頻繁に起こる詰まりトラブルを根本的に解決するためには、破れている部分の排水管交換が必要で、そのことをお客様にお伝えをしてお見積もりをご提示し承認いただいて排水管の交換工事を行うことになりました。
工事箇所の地面がコンクリートだったので、はじめにカッターでコンクリートをカットします。土を掘り返して割れた排水管がでてくるまで掘り続けます。排水配管の一部が見えてきましたが交換するためには、排水配管の下部より深く掘る必要があります。同一ヶ所に埋設されている給水管やガス管を傷付けないよう注意して作業を行いました。傷んだ排水管を新しく交換をして土を埋め戻してコンクリートをならして作業完了です。お客様には「ずっとトイレの排水が詰まりやすく悩んでいたとのことでしたが解消して本当に助かりました。」とお言葉をいただきました。
何かの拍子で排水管が折れてしまうケースは、確率的に低いですがあるケースです。少しでも異常があるようでしたらファイバースコープを使って排水配管内部を点検してみると良いでしょう。