用語目次:ため桝

北九州水道修理隊

収録水道用語解説

ため桝
「ため桝」は、水をためるための浸透溝や貯留施設を指す日本の建築用語です。雨水や地下水の貯留、浸透、排水などの機能を持つ施設で、都市や建築物の雨水管理や地下水のコントロールに使用されます。以下にため桝の主な用途と機能について説明します。

雨水の浸透
ため桝は雨水を受けて地下に浸透させる機能を持ちます。地下水位を上げないために、地下水の過剰な増加を抑えるために使用されます。
雨水の貯留
雨水が過度に排水されてしまうことを防ぐため、ため桝は雨水を一時的に貯留しておく機能も持っています。これにより雨の多い時期に雨水を確保し、乾燥期に利用することができます。
浸透溝の一部
ため桝は、浸透溝(レインガーデンや浸透設備)の一部として使用されることがあります。浸透溝は、雨水を地下に浸透させて地下水の再充填や地下水の浄化を促進する役割を果たします。
排水調整
過度な雨水排水を防ぐため、ため桝は排水の調整を行う役割も担います。大雨時に排水が急激に行われるのを緩和し、周辺地域の水害リスクを低減します。

ため桝は都市環境の持続可能性を考え、雨水の適切な管理と利用を支援するために使用される重要な施設です。

ため桝の汲み取りについて
ため桝の汲み取りは、排水設備の正常な機能を維持するうえで欠かせない重要な作業であり台所や洗面所などから流れ出た生活排水や雨水などが集まるこの中継施設には、時間の経過とともに土砂や油脂、ゴミなどが沈殿し蓄積されるため、定期的に内部の汚れや堆積物を除去しなければ、排水の流れが悪くなったり詰まりが生じたりする原因となるだけでなく、悪臭や害虫の発生、さらには近隣住民への迷惑にもつながるおそれがあるため、特に集合住宅や店舗、飲食施設など利用頻度が高く大量の排水が発生する場所では、保守点検の一環として数か月に一度の頻度での汲み取り作業を実施することが推奨されており、この作業では専用の吸引機やバキューム車を使用してため桝内の汚水や汚泥を引き抜き、その後高圧洗浄などで配管や桝の内部をきれいに洗い流すことで、排水設備全体の衛生状態を保ち、配管の寿命を延ばし、突発的なトラブルの未然防止にも寄与するが、この際には作業に伴う臭気対策や安全面の配慮、周囲への注意喚起も必要であり、またマンションやアパートなどでは事前の掲示や入居者への周知を行うことで、スムーズな作業と住民の理解を得ることができるため、ため桝の汲み取りは単なる清掃作業ではなく、衛生管理や建物設備の維持に関わる重要なメンテナンス活動の一つである。



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