用語目次:逃し弁

北九州水道修理隊

収録水道用語解説

逃し弁
逃し弁(のがしべん、英 Relief Valve)は、液体やガスの圧力を制御し、安全なレベルに保つための装置です。以下に逃し弁の主な機能と仕組みについて説明します。

主な機能
・圧力制御: 逃し弁は、液体やガスの圧力が設定された安全な限界を超えた場合、過剰な圧力を放出する役割を果たし設備や容器の破損や事故を防ぎます。
・安全弁: 逃し弁は安全装置の一種であり、プロセスや設備における圧力上昇や異常な状況に対処するために設計されています。圧力が危険なレベルに達した際に作動し圧力を逃がすことで安全性を確保します。
・過剰圧力の放出: 逃し弁は通常、固定された圧力設定値を持ち、この値を超えた場合に圧力を逃がすように設計され設備や容器の破損を防ぎプロセスの安定性を維持します。
仕組み
逃し弁は、通常、以下のような仕組みで動作します
・圧力設定: 逃し弁には事前に設定された安全圧力があります。この圧力は、設備やプロセスの要件に応じて選択されます。
・圧力センサー: 逃し弁には圧力を監視するセンサーが取り付けられています。このセンサーは、液体やガスの圧力を連続的に測定し設定された圧力を超えた場合に作動信号を送ります。
・作動: 圧力が設定値を超えた場合、逃し弁が作動します。これにより弁の開口部が開き、圧力の逃げ道が形成されます。
・圧力放出: 逃し弁が開くことで過剰な圧力が逃げ設備やプロセスが安全な圧力範囲内に戻ります。

逃し弁は、工業プロセス、液体やガスの輸送、加熱装置、圧力容器などさまざまなアプリケーションで使用され、安全性を確保し、設備や環境への損傷を防ぐために重要な役割を果たしています。

排水配管のおける逃し弁の役割
排水配管における逃し弁の役割は、管内の圧力調整と逆流防止にある。排水システムでは一時的な大量排水や急激な温度変化により管内圧力が異常に高まることがある。こうした圧力の上昇を放置すると、接続部の破損や漏水、悪臭の逆流といった深刻な問題が発生する。逃し弁はこのような異常な圧力を自動的に開放し管内の圧力を安全な水準に保つ役割を担う。特に高層建築や長距離配管では、排水が重力や水圧の影響を受けやすいため、圧力調整が重要となる。また逃し弁は逆流防止機能も備えており下水管からの悪臭や汚水の逆流を防ぐ役割も果たす。通常は排水管の高い位置や空気の流通が良い場所に設置され、定期的なメンテナンスにより機能が維持される。逃し弁の適切な運用により排水システム全体の耐久性と衛生環境の維持が確保される。これにより建物内部の安全と快適な生活環境が支えられる。



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